こんにちは。
Letoa五十嵐です。

僕、ゲームが趣味なのですが、その縁か、うちはお客様にもゲーマーの方が多くて。なので今日は、ヘアケアをちょっとゲームに例えて話してみます。ゲームやらない方すみません、でもこれが一番伝わる気がしていて。

まず、いきなり残酷な真実から。

真実その1:髪のダメージは、回復しない。
ブリーチ、カラー、アイロンの熱。こういうダメージは、減った最大HPみたいなもので、二度と元には戻りません。回復役のいないモンハン、みたいな状態です。

「いやいや、髪質改善やったら髪きれいになってるじゃん」って声が聞こえてきそうですよね。それ、めちゃくちゃ大事なポイントなので、ちゃんと説明します。

真実その2:トリートメントは、回復魔法じゃない。
髪の細胞は、生えた時点でもう死んでいます。自分で回復する力はありません。じゃあトリートメントは何なのかというと——あれはバリア魔法なんです。

HPは回復しない。でも、強いバリアを張って、これ以上削られないように守ることはできる。きれいに見せて、保たせることはできる。ケラチントリートメントは、その「バリア」をかなり本気で張る施術です。今日はその話をします。

そもそもケラチンって?

ケラチンは、髪の約9割をつくっているタンパク質です。ハリ、コシ、ツヤ、弾力。全部このケラチンがちゃんと詰まっているから保たれています。いわば髪の中身そのもの。

ところがカラーやパーマ、ブリーチ、毎日のアイロンや紫外線で、このケラチンは少しずつ抜けていきます。中身が減ってスカスカになると、髪は水を吸いやすく、乾燥しやすく、うねりやパサつき、広がりが出てくる。さっきのHPでいうと、最大HPが削れて、打たれ弱くなった状態ですね。

「最近、髪が言うこと聞かないな」って感じるの、だいたいこれが原因です。ケラチントリートメントは、その抜けたケラチンを髪の内部に補ってあげる施術。減った中身を足して、髪が本来の扱いやすさを取り戻していくイメージです。

普通のトリートメントとの違い

よく「普通のは表面だけ、ケラチンは内部まで」と説明されます。でもこれ、正確じゃないなと思います。

実は普通のトリートメントも、多少は内部に入ります。表面をなめらかに整えつつ、中にもいくらか浸透する。だから「表面だけ」と切り捨てるのは言い過ぎなんです。

じゃあ何が違うのか。ゲームの例えに戻すと、こうです。

日常のシャンプー・トリートメント → 常時発動の弱バリア&軽い回復バフ
一般的なサロントリートメント → そこそこ強めのバリア&ちょいバフ
髪質改善ケラチントリートメント → かなり強力なバリアを何重にも展開

普通のトリートメントは、その日の手触りとツヤをよくするのが主役。中にも入るけど、洗うほどに落ちていきます。ケラチントリートメントは、髪の中身そのものを内部から立て直すのが主役。だから続けるほどにベースが底上げされていく。「その日きれい」を作るのが前者、「だんだん髪が元気になる」を作るのが後者、って感じです。

表で見るとこう

普通のトリートメントケラチントリートメント
主役はその日の手触り・ツヤ髪そのものの立て直し
浸透表面中心+内部にも多少内部にケラチンをしっかり補給
持ち洗うほどに落ちやすい内部に留まり、比較的長持ち
繰り返すとその都度リセットに近い続けるほど髪の調子が底上げ

もうひとつ面白いのが、ケラチントリートメントは熱を味方につけられること。仕上げにアイロンの熱を加えると、補ったケラチンが髪の中で定着しやすくなるんです。普段は髪を傷める原因になりがちな熱を、逆に使う。ちょっとずるい技ですよね。

効果と、どのくらい持つか

期待できるのは、こんな変化です。

乾燥からくるパサつき・広がりが落ち着く

指通りがなめらかになって、自然なツヤが出る

ハリ・コシが戻って、髪が扱いやすくなる

持ちの目安は、3〜4週間くらい。繰り返すごとに持ちが少しずつ伸びて、髪のベースが安定していきます。一度で劇的に、というより、通ううちに「最近調子いいな」ってじわじわ効いてくるタイプ。お家でのケアを合わせると、もっと長持ちします。ここはバフの重ねがけと同じで、サロンとお家の努力は半々くらいで考えてもらえると。

市販とサロン専売、何が違う?

「お家のケア」と言うと、よく聞かれるのがこれです。市販のシャンプー・トリートメントと、サロンで売ってるやつって、何が違うの?と。

ゲームの例えで続けると、こうなります。

市販のシャンプー・トリートメント → 手触りが少し良くなる程度。バリア効果はかなり弱め
サロン専売のシャンプー・トリートメント → 毎日ちょっといいバリアを張れる+栄養を髪の内部にしっかり入れ込める(サロンでやる集中トリートメントほどではないけど)

市販のものが悪い、という話ではないです。ただ、市販品はどうしても表面の手触りを整えるのがメインで、髪の中まではあまり届きません。バリアとしては薄め、という感じ。

サロン専売のものは、毎日のケアでそこそこ強いバリアを張りつつ、栄養を内部にちゃんと入れ込めます。サロンの集中トリートメントには及ばないけど、日々のダメージをコツコツ防いで、栄養を足し続けられる。毎日のことなので、ここの差は結構効いてきます。サロンでバリアを張って、お家でも薄くなったぶんを張り直す。この往復が、きれいを長持ちさせるコツです。

使っている薬剤の話

ここからは完全にマニアの話なので、飛ばしてもらって大丈夫です。

Letoaのケラチントリートメントは、ケラフェクトのVKトリートメントと、WECOBASEのミラセラトリートメントを組み合わせて使っています。薬剤を混ぜているわけじゃなくて、役割の違う2つを工程として重ねていくイメージです。

VKトリートメントは、髪に近いアミノ酸でできた活性ケラチンを、髪の内部にしっかり入れて補強していくもの。いわば中身を立て直す担当です。一方のミラセラトリートメントは、髪の表面に皮膜を作って、ツヤと指通りを整える担当。内側を補修して、外側を守る。この2つを重ねることで、芯から扱いやすくて、触ったときの質感もいい、という状態を目指しています。

気をつけているのは、ケラチンを「とにかく大量に入れればいい」と思わないこと。どんなにいい成分でも、髪の中の環境が乱れていると、うまく浸透しなかったり、入っても定着しなかったりするんです。バリアって、土台がぐらついてると上手く張れないんですよね。だからケラチンが髪の中でちゃんと働ける状態を作りながら入れていく。ここが地味だけど一番大事だと思っています。

このへんの薬剤選びは本当に底なしで、僕も自費で200万以上かけて、いろんなメーカーを試してきました。「最新だから使う」んじゃなくて「目の前の髪に何が合うか」で選ぶ。同じケラチントリートメントでも、しっとりにもさらさらにも振れるので、なりたい質感を教えてもらえれば寄せられます。

できること、できないこと

いいことばかり言うのは性に合わないので、正直に。

ケラチントリートメントは、強いクセをまっすぐ伸ばすものではありません。乾燥からくる軽いうねりは落ち着きますが、はっきりしたクセを伸ばしたいなら、髪質改善ストレートや縮毛矯正のほうが向いています(これは別記事に書いたので、よかったら)。

あと、一回で全部元通りになる魔法でもないです。さっき言った通り、削れたHPは戻らないので。でも、髪への負担がやさしくて、繰り返すほど打たれ強くなっていくのは、他にはない大きな魅力だと思っています。守りを固めて、長くきれいを保つ。そういう発想の施術です。

結局、ゲームでも現実でも、一番大事なのはそもそも被弾しないことなんですよね。どれだけいいバリアを張っても、もとのHPが少なければ守りきれない。だから日々のダメージをちょっとずつ減らしつつ、要所でしっかりバリアを張る。その積み重ねが、結局は一番きれいへの近道だと思っています。

気になった方は、公式LINEに髪の写真を送ってください。今の状態を見て、ケラチントリートメントが向いてるか、どんな質感にできそうか、正直にお伝えします。相談だけでも大歓迎です。

では。